1〜 刀 濃州関住兼音 文明十九年二月日 特別保存刀剣鑑定書 ¥3,600,000(税込)
|
|
※画像については今しばらくお待ちください。
鑑定書: 公益財団法人:日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣鑑定書
種別: 刀
国 : 美濃(岐阜県)
時代: 室町中期
銘 : 濃州関住兼音
文明十九年二月日
形状: 庵棟、身幅・重ね・長さ尋常、反りややつき、中鋒、生ぶ茎に在銘・年紀あり
刃長 : 69・8cm 2尺2寸9分5厘
反り : 1・4cm 5寸5分
目釘穴: 1個
元幅: 2・9cm
先幅: 1・9cm
元重: 0・6cm(強)
茎 : 生ぶ茎 在銘 年紀 目釘孔一個
はばき: 金着せ
研ぎ: 鑑賞研ぎ
鞘 : 白鞘つくり
鋩子: 乱れ込んで僅かに掃きかける。
刃文: 刃中に多様な働きがあり、丁子互の目に、処に僅かに尖り刃風が交じり、足入り・葉つき、これを一つパターン、複式的に華やかに焼き、匂い口明るく、刃良く冴え、匂い出来。
鍛え: 地は、板目に杢目交じり、流れ、地沸えつき、映り良く立つ
説明: 兼音と(初代)兼元は兼國の子と伝え、兄弟合作が遺されている(二尺一寸八分の明応年間作)。兼音は優秀作が多く、美濃の刀匠では数少ない名匠です。
兼音の本名は六郎左衛門尉、のちに右衛門尉と改め、法名を道慶という。
本作「文明十九年二月日」は応仁の乱の終焉後10年(1487年)に作刀し、当時のままの生ぶの刀であり、現在まで大切に保存された一振りです。
また、「濃州関住人」に「年号」を明確に刻字した(1487)作は美濃刀では稀である事から特別注文品であります。さらに、特徴は華やかさが演出されています。本作は関鍛冶の歴史上、なくてはならない重要資料である。(以下省略)
兼音には「濃州関住衛門尉兼音七十二二(四)、明応四年二月日」(1496)の作刀が遺されており、室町時代、嘉吉(1441〜1444)と早期に明らかにして、初代兼元・兼茂の合作など濃州関刀匠を代表格として活躍した。
年号により、明確な作刀期間・美濃刀匠の歴史・及び、時代背景が明らかになり、乱により文明期は全国の守護大名、美濃では(室町幕府足利を支えていた土岐氏)の力が衰え、下克上の時代に 突入した時でもあった。時は戦国時代になり(土岐から斎藤・そして織田)へと向かった。関鍛冶が殆ど年号がなく、 僅かながらしかなく以降、明応(1492〜1501) からは次第に年紀が刻字されていく。
備考: 1・兼音と(初代)兼元の合作の遺作品は[美濃刀大観]図譜掲載。
2・「美濃国関鍛冶系譜」では(初代)兼元は文安二(1445年)の作と、さらに「美濃刀大観」では文明十八年(1486年)の作から兼音の活躍していた年紀と合う。
価格:3,600,000円 (税込み)
|
|