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霜華塾 新着情報

2024/2/4 霜華塾 霜華塾についてはこちら
春の光を感じ、暖かな立春を迎えました

令和6年初回の鑑定刀のテーマは「慶長新刀」
特徴(3つポイント)
・慶長新刀の姿は、南北朝期の摺り上げた姿
・長さは2尺4寸~5寸ほど
・切っ先延びる。

◇鑑定刀
1号刀 国広 重要刀剣
2号刀 以南蛮鉄於駿州越前康継
特別重要刀剣
3号刀 丹波守吉道
為内藤九郎右衛門代々
特別重要刀剣
4号刀 脇指 肥前国住人忠吉作
5号刀 脇指 近江大掾藤原忠廣
延宝二年八月日

 


◇先生の解説等
【1号刀】
国広、慶長15年頃の作。
康綱と地金が似ているところあり、康継の黒味のざんぐり肌との違い。


【2号刀】
徳川家康からの偏諱「康」を賜った於駿州越前康継は家康が子(徳川頼宣)に与えるために作らせた
地金はざんぐり肌ではなく、美しく刃が冴えていた。寸法も尋常ではなく、二尺七寸と徳川家の注文サイズは豪壮でした。
なお、浅くのたれ調に互の目、尖り刃交じり足よく入り鎬地に柾目は美濃物を感じるところあり


【3号刀】
(初代)丹波守吉道の簾刃は顕著ではなく、荒沸えが強く、二代三代とは違いました。


【4号刀】
肥前国住人忠吉作の特徴が少なく、多様な作が多い刀匠は大和手掻なども写している。
鑑定刀は反りが深く、鎬地高く、浅いのたれを焼いている。元和5年ごろの作。


【5号刀】
近江大掾藤原忠廣は皆さん1の札「当たり」。

まとめ
歴史からみて、江戸時代から藩業が盛んになり、刀・陶磁器の献上品が生産され、海外との貿易から学び、越前では南蛮鉄を取り入れた康綱には初代福井藩主・松平秀康(家康の次男。2代将軍の兄)のお抱え鍛冶であったと伝わる。
同じく、肥前国では佐賀藩主鍋島公は刀(肥前刀)、陶磁器(鍋島焼・伊万里焼・柿右衛門様式・古九谷様式)から藩主の先見と力量が美術工芸品からも見て取れます。

幅広く鑑賞する事により豊かな感性が育っていくと考えています。

【執筆:霜華塾代表・山田】

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